葬儀・告別式前の準備
通夜が終了したら、翌日の葬儀・告別式の準備を葬儀社、宗教者、司会者などと打ち合わせをします。具体的には下記の内容について決定や確認をしていきます。
- 通夜で使用した供物や供花に加えて、葬儀当日に届いた分があれば並べる順を再度考える。
- 喪主の方は出棺前の挨拶を考える
- 出棺時、棺を運ぶ役(※)をお願いする
- 弔事(葬儀日時が決まった時点でお願いしておく)をする方へ通夜ぶるまいの時に再確認しておく
- 弔電すべてに目を通し、全文紹介する2、3通を読む順番も含めて決めておく
- 宗教者への茶菓子の用意の確認
- 受付などお世話になった方への心付けの用意
- 火葬場への同行人数の確認
- 精進落としの人数の確認
※棺全体の重さ=棺+ドライアイス+故人の体重でかなりの重さになるため男性を
中心とした6名が必要
葬儀・告別式当日の流れ
仏式の流れ
下記はあくまで一例です。地域や宗派などにより異なる場合があります。
一同着席
<葬儀・告別式>
↓
僧侶入場
↓
開 式
↓
読経・引導
↓
焼香(遺族・親族)
↓
焼香(参列者)
↓
僧侶退場
↓
お 別 れ (棺を囲んで副葬品や花を手向ける)
↓
喪主挨拶
↓
出 棺
神式の流れ
下記はあくまで一例です。地域などにより異なる場合があります。
<葬場祭> 一同着席
(葬儀・告別式)
↓
斎主・斎員入場
↓
開 式
↓
祭祀奏上
↓
玉串奉奠(斎主、遺族・親族)
↓
玉串奉奠(参列者)
↓
お 別 れ (棺を囲んで副葬品やお花を手向ける)
↓
喪主挨拶
↓
出 棺
キリスト教式(カトリック)の流れ
下記はあくまで一例です。地域などにより異なる場合があります。
カトリック |
開 式 |
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キリスト教式(プロテスタント)の流れ
下記はあくまで一例です。地域などにより異なる場合があります。
プロテスタント |
賛美歌斉唱 |
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出棺前の最期のお別れ
葬儀・告別式が終わると、出棺前に故人との最期のお別れをします。式場整備をするため、いったん親族参列者は式場内から退場し、葬儀社のスタッフが祭壇から棺を下ろします。
10分くらいして親族参列者が戻ると、中央で故人が横たわっている姿と対面します。葬儀社のスタッフが祭壇に飾られてあった供花などを使い、お盆の上に乗せて用意します。
それを遺族・親族・友人などの手で遺体の周りを花でいっぱいに飾っていきます。また、この時が棺の中に副葬品(※)を納められる最期のタイミングですので覚えておきましょう。(※メガネやライターなど燃えにくいものは不可)
これで故人の体のある最期となります。火葬をしたらもう触れることはできません。お花を飾ると同時に触ってあげて言葉をかけてあげましょう。
そして最期のお別れを終えたら、静かに蓋をします。
出棺前の挨拶
告別式が終了して棺の蓋がしまると、喪主が出棺前に挨拶をします。
喪主にとってはこの瞬間、さまざまな故人との思いが混みだしてくるでしょう。また、悲しくて泣いてしまうかもしれません。
ゆえに挨拶は上手く言えなくても当然です。要は参列して頂いた方々へのお礼として挨拶を最後までやりきることです。
挨拶は事前に紙に書いておき本番で読み上げる形で良いと思います。紙を見るのは失礼ではなく、葬儀はかしこまった席なのでそれが正式な挨拶となりますので気にすることはありません。
挨拶の時の遺族の立ち位置については、位牌を持つ方、遺影を持つ方を挟んで中央に喪主が立ちます。なお、喪主が高齢や若い方の場合は遺族の代表者が代わりに挨拶する場合もあります。
【挨拶の例】
私は故人の長男の○○でございます。本日はお忙しい中、故○○の葬儀・告別式に
ご参列いただきましてありがとうございました。
父は昨年より体調をくずしまして、ここ最近は入退院を繰り返しておりました。しかし
ながら今回は入院後すぐに容体が急変し、家族に見守る中、眠るように息を引き取
りました。
生前は皆さまのひとかたらなぬご厚誼に、故人に代わりまして、深く感謝したします。
父亡き後も、私ども遺族に変わらぬご支援、ご厚誼を賜りますよう、お願い申しあげ
ます。
本日は最後までお見送りいただきまして誠にありがとうございました。
出棺する
挨拶が終わると火葬場へ移動するため出棺となります。事前にお願いしていた男性を中心とした6人の方に棺を霊柩車まで運んでもらいます。
その後に続いて位牌を持った喪主、遺影を持った親族が続き、霊柩車・ハイヤー・マイクロバス等に乗って火葬場へと移動します。